都高特活のホームページにようこそ

藤野 泰郎

「なすことによって学ぶ」都高特活のホームページにようこそ!

「都高特活」の略称で長く教員の皆様に親しまれてきた本研究会は、特別活動において教員の創意工夫による指導を支援し、東京都内の高等学校の特別活動の充実を図るべく、日々研究活動を行っている団体です。どうぞ宜しくお願いいたします。

 さて、新型コロナウイルスが出現して3年、この間、多くの学校で、特別活動に関わる様々な学校行事や宿泊を伴う行事において中止・延期・変更・縮小され、本来の目的を達成しきれないという現状が続きました。特別活動への影響以外にも、学習の遅れ、体力や精神力の減退などの課題が生じました。そうした中、デジタル機器を活用して新たな生徒との関係づくりに一定の成果を上げたり、新しい特別活動の在り方をつかみ始めたりしている方もいらっしゃるでしょう。一方、本年5月からコロナに関する取扱いが変更され、コロナ禍以前の状況を復元するために腐心している学校も多いと聞きます。途切れていた期間に失われてしまった様々なノウハウ等を改めて共有するとともに、情報交換や意見交換をすることによってよりよい取組へと発展させていく場所、教員の力量形成を図る場所が必要だと考えます。その「場所」が本研究会です。
本研究会は、学校種、全日制課程、定時制課程、教科等にこだわらず、初任者等で特別活動の御経験が少ない方、特別活動に精通した方、若手の方からミドル層、ベテランの域に達した方、教育管理職や外部有識者等も交えて様々な課題に対して知恵を出し合い、経験を共有し、時には特別活動以外のよろず相談も可能にしています。年間3回行われる研究協議会では、一般参加の方々とともに、それぞれが取り組んだ実践及びその実践への思いと工夫、生徒の変容・成長を発表したり、参加した教員相互が意見を交換し情報を共有したりしています。加えて学術的な側面から教育活動全体に対し、新しいものの見方や考え方を吸収することもできます。研究協議会に参加した先生方の中には、ホームルーム活動、学校行事や生徒会の在り方や指導方法などについて、所属校の生徒により良い思いをさせてあげたいとお考えになり、継続的に参加されている方が多くいらっしゃいます。更に、本研究会は、東京都教職員研修センターの教育普及事業としての役割も兼ね、若手教員育成研修の一環としての位置付けとなっています。

誰もが携わる特別活動を研究する都高特活は、「なすことによって学ぶ」が合言葉です。本研究会でともに活動を進めていくスタッフも募集しております。忙しい日々の中ではありますが、一緒に実践や経験を共有することにより、生徒のために活躍できる教員として力を伸ばしていきましょう。今年度も「都高特活」をどうぞ宜しくお願いいたします。

令和5年7月

 東京都高等学校特別活動研究会
会長 藤 野  泰 郎
(東京都立石神井高等学校長)

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